SS-house
間近に広がる日本海を一望できる高台に建つ住宅。生活のメインステージとなるLDKは日本海を パノラミックに見下ろせるよう地上から3.6m持ち上げ、水平線と平行に間口いっぱいの全面開口と キャンティレバーのデッキテラスを設けた。このスペースはキッチンブースを中心にパブリックな リビング&ダイニングと、プライベートな家族専用のセカンドリビングによって構成されたワンルーム空間と なっており、眺望方向と反対側の壁面裏手に海風に抵抗すべく構造壁を並べ、水廻り、納戸、書斎などの 諸室を割りあてた。1階には海側に対してあえて開口部を設けず、東側に望める白山連峰の山並みの風景に 沿ってつくられた大きな庭に面して個室空間を配列し、朝日のあたる静寂な環境をつくった。地形の特質を 生かし、1階と2階で山と海の景色に対して開く方向を反転させた空間コンセプトが、豊かな生活のアクティ ビティーが浮かび上がるダイナミックな外観を形成している。