NM-house
山並みの緑が広がる、田畑に囲まれた敷地に建つ住宅。北欧系アンティーク家具の輸入販売を 扱うショップオーナーである施主の希望は、緑の景色が眺められる、ウェアハウスとしての機能をもつ ショールーム的な住まいであった。実家の母屋と交通量の多い環状線とに挟まれた敷地であった為、 母屋側に開き、環状線に背を向けるようにL字型プランの建物を配置し、短辺側にLDK、長辺側に個室空間 を与えた明確なプランを構成した。それぞれの居室は、L字で囲まれた部分につくられた静かで求心的な 庭に面して開かれており、平屋建てによって長細くなった空間において、さらに視線に奥行きが感じられる ような平面計画としている。室内は家具や雑貨の背景となるよう、装飾性をあえて排除したプレーンなイン テリアとし、外観においては、白一色のミニマムでストイックなデザインとしている。