TM-house
金沢の町並みや、その先に広がる日本海までの景色が望める高台に建つ住宅。この眺望を生活空間にとり入れる為に、木造3階建ての在来工法を採用し、垂直方向に空間を展開させた。1階に4つの個室、2階にLDKを中心とした生活スペース、3階にプレイルームをゾーニングし、構造強度のバランスを考慮し、階層が上がるに従い壁量を減らしていくよう計画している。最上階のワンフロアとなったプレイルームにはビリヤード台やDJブースが置かれ、施主の最大の希望であった、美しい夜景を眺めながら趣味の時間を楽しめる遊びの空間を提供している。外観は長手方向をピアノのような質感をもつブラックの鏡面仕上げとし、空や緑の風景を外壁に映し出し、建物の印象に変化をつけた。また、短手方向に大きな開口部を設けることで、町並みや森林の景色への視角のぬけをつくり、内部は白一色の無地の空間とすることで、さらに外部へ視線がフォーカスされるよう考えた。